2003年
2003.07.22〜08.31

イサム・ノグチ展 in ガラスのピラミッド

概要

イサム・ノグチ(1904~1988)は、日本人の父、アメリカ人の母を持つ、20世紀を代表する彫刻家です。その活動は彫刻のほか舞台美術、庭園、照明器具、プロダクトデザイン、公園など大規模な空間デザインまで多岐にわたっています。ニューヨークを制作の拠点に、日本では香川県牟礼町にアトリエを構え、晩年を代表する数々の石の作品制作に取り組みました。

その代表作の一つが1992年札幌大通公園8丁目に設置された黒花崗岩のブラック・スライド・マンドラです。

本彫刻展は、氏の作品であるガラスのピラミッドを舞台に、日本で製作した陶作品、最晩年のブロンズ作品まで30数点を展示し、イサム・ノグチの創造の世界をたどります。

さらに、イサム・ノグチ氏の弟で写真家の野口ミチオ氏の作品も展示し、イサム・ノグチ氏の素顔等とともにその広い創作活動を紹介します。

ますます評価が高まるイサム・ノグチ氏の作品を、ガラスのピラミッドと共に体感して頂ければ幸いです。

 

期間

7月22日(火)~8月31日(日)

9:30~18:00(入場は17:30まで)  会期中無休

場所

モエレ沼公園ガラスのピラミッド内

2階アトリウム、スペース2、3階ギャラリー

観覧料

一般:800円

学生(大学・高校生):500円

小中学生:200円

乳幼児:無料

団体(一般)20人以上:700円

団体(学生)20人以上:400円

主催

札幌市

財団法人札幌市公園緑化協会

モエレ沼公園の活用を考える会(モエレ・ファン・クラブ)

特別協力

イサム・ノグチ日本財団

イサム・ノグチ財団

香川県

財団法人草月会

後援

札幌テレビ放送

北海道新聞

札幌市教育委員会

協賛

東急文化村

日本建築家協会北海道支部

日本造園学会北海道支部

都市環境デザイン会議

北海道デザイン協議会

日本建築学会北海道支部


   

 

展示作品

イサム・ノグチ

No. 作品名 制作年 素材 寸法(高さ×幅×奥行きcm) 所蔵

1 Figure Emerging 1952 ブロンズ 185×80×65 個人蔵(札幌)

2 リバーサイドドライブの模型 1961-85 ブロンズ 12.8×169×48.3 個人蔵(江別)

3 ラジオ・ナース 1937 ベークライト、他 21×17×15.5 香川県文化会館

4 グレゴリー 1945-69 ブロンズ 168.7×50×39.3 イサム・ノグチ財団

5 不思議な鳥 1945-72 アルミニウム 143.8×56.3×50 イサム・ノグチ財団

6 種子 1946 ブロンズ 31×30×60 イサム・ノグチ財団

7 化身 1947 ブロンズ 195×60×82.5 イサム・ノグチ財団

8 プレイグラウンド 1951 石膏 7×50×50 香川県文化会館

9 広島の原爆慰霊碑の製作模型 1952-82 石膏 19×36×13 イサム・ノグチ財団

10 ひまわり 1952 陶 65×34×18.5 草月美術館

11 おかめ 1956 鋳鉄 24×24×10.2 草月美術館

12 おかめ 1956 鋳鉄 23×19.1×11 草月美術館

13 鐘のイメージ 1956 鋳鉄 85×26×19 草月美術館

14 自身 1956 鋳鉄 104×25.5×25.5 草月美術館

15 女(リシ・ケシュにて) 1956 鋳鉄 35.5×44×22 イサム・ノグチ財団

16 無限の連結 1957 鉄(3個) 55.9×33×24.8(各) イサム・ノグチ財団

17 限り有る生命 1959-62 ブロンズ 190.5×50.8×45.7 イサム・ノグチ財団

18 クメール 1961 ブロンズ 141.8×32×49 香川県文化会館

19 夢窓国師のおしえ 1962 ブロンズ(5個) 46×64.2×55.5、41×50.7×48、31.5×68.5×60.5、12×53×52、8.5×64×61.7 香川県文化会館

20 細胞有糸分裂 1962 ブロンズ(2個) 30×25×30、40×35×30 イサム・ノグチ財団

21 孤独 1962 ブロンズ 29.4×29.4×189.4 イサム・ノグチ財団

22 住人 1962 ブロンズ、アルミニウム 137.2×38.1×42.5 イサム・ノグチ財団

23 通霊の石 1962 ブロンズ、アルミニウム 134.6×139.7×35.6 イサム・ノグチ財団

24 シナイ 1967 ブロンズ 89×56×36 香川県文化会館

25 ドット・ダッシュ 1972 ステンレス 135.2×91.4×76 香川県文化会館

26 エンティティ 1982 鉄、石 157.5×56×36 香川県文化会館

27 雨の山 1982 亜鉛 鍍金した鋼鉄 240×78×63 草月美術館

28 びっくり箱 1984 亜鉛 鍍金した鋼鉄 173.5×48.5×34 香川県文化会館

29 ジグザグ・テーブル 1984 亜鉛 鍍金した鋼鉄 50×77.5×75 イサム・ノグチ財団

30 メッセンジャー28 1987 ブロンズ 145.7×41×49.5 香川県文化会館

31 道化師のような高麗人参 1987 ブロンズ 101.5×38.1×40.5 香川県文化会館

32 リス 1988 ブロンズ 62.2×51×39.3 香川県文化会館

 

野口ミチオ

No. 作品名 撮影年 素材 寸法 ( 縦×横 cm) 所蔵

m.1 マチュ・ピチュの春を楽しむイサム・ノグチ 1983 カラー写真 29.3×20 イサム・ノグチ日本財団

m.2 イサム・ノグチ 石切場にて  ── カラー写真 43×35.5

m.3 <無>  ── カラー写真 29.3×20

m.4 <黒い太陽>シアトル美術館前庭  ── カラー写真 29.3×20

m.5 最高裁判所<石彫噴水>  ── カラー写真 29.3×20

m.6 <モモタロウ>  ── カラー写真 20×29.3

m.7 <水石>  ── カラー写真 20×29.3

m.8 <I世のために>  ── カラー写真 20×29.3

m.9 <タイム・アンド・スペース>  ── カラー写真 20×29.3

m.10 <ブラック・スライド・マントラ>  ── カラー写真 29.3×20

m.11 イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)  ── カラー写真(2点) 29.3×20(各)

m.12 イサム・ノグチの住居<通称イサム家>  ── カラー写真 20×29.3

m.13 イサム・ノグチの仕事場  ── カラー写真 20×29.3

m.14 イサム・ノグチの仕事場 1970年代前半 白黒写真 29.9×23.4

m.15 イサム・ノグチの仕事場 1970年代後半 カラー写真 20×29.3

m.16 イサム家の上の庭 1983-85 カラー写真(2点) 20×29.3(各)

m.17 イサム家の上の庭 1983-85 カラー写真 29.3×20

m.18 <あかり>展示蔵2階  ── 白黒写真 20×25.3

m.19 制作中のイサム・ノグチ  ── 白黒写真 25.4×20.3

m.20 制作中のイサム・ノグチ  ── 白黒写真 25.4×18.6

m.21 制作中のイサム・ノグチ  ── 白黒写真 17.2×25.1

m.22 イサム・ノグチ イサム家上の庭にて  ── 白黒写真(5点) 20.3×25.4(各)

m.23 イサム・ノグチ 仕事場にて  ── 白黒写真(2点) 20.3×25.4(各)

m.24 イサム・ノグチ イサム家前にて  ── カラー写真 25.4×20.3

m.25 草月会館ロビー制作 1977 白黒写真(4点) 20×29.3(各)

m.26 草月会館ロビー制作 1977 白黒写真(4点) 29.3×20(各)

m.27 草月会館ロビー制作 1977年頃 白黒写真 28.2×24