2003年
2003.12.12

どんぐり通信 第ニ号 (発行人:山本仁)

どんぐりの蒔き方教えてもらいました

どんぐり通信第1号でお伝えしましたように、10月26日にどんぐりの種まきをしました。

来年以降のために予行演習しといた方がいいなと急に思いつき、良く調べる時間も無いまま秋に追われるように、やってしまいました。

その後、キタバランドスケープの斎藤さんから懇切な資料提供がありました。

やはり、どんぐり一つでも実際やってみないと分からないこと知らないことがいっぱいあることをあらためて思い知らされました。

そこで、皆さんにもどんぐり情報をお伝えしておきます。

(なにも知らないでやったほうが新鮮な発見があるかもしれません。)

1. どんぐりの成長 (キタバランドスケープ:斎藤さんの情報提供)

 1. どんぐりを蒔いてみましょう

 2. そのまま春を待ちます

 3. 春になると芽が出ます

 4. 1年目の成長

 5. 2年目の春  高さは20~30cmになります。

※どんぐり通信第1号の間違いを訂正しておきます。

 ①芽が出ているのもあると書きましたが正しくは根です。

 ②根を伸ばしてから雪の下で冬眠し、春に芽を出します。

 

2. ベランダでもできるどんぐり蒔き

どんぐり通信第一号を読んでくれた人のなかで、私もやってみたいという人がいましたので、ベランダでもできる方法を考えてみました。

プランターとポットに蒔いてみました。

プランターにコナラとアカナラ3個ずつ、ポットにコナラ、ミズナラ、アカナラ1個ずつ。 ホオノキの種、2個も蒔きました。

そばに置いたのは我が家のリンゴ(富士)、今年は全体に小ぶり。

(03・11・9)

ホオノキの種

私の事務所の駐車場で拾いました。

赤い果肉に覆われた種が2粒、残っていました。

野幌原始林が近いせいか、この前のコブシに続いて落ちていました。

種は5~60粒は付いていたようです。

 

3. もしかしてミズナラか?

その後の大谷地の森では 11月2日少し歩くと汗ばむようないい天気です。

どんぐりをもう少し集めようと、大谷地の森の散歩に出かけました。

今日はどんな木があるか良く観察することにしました。

この前はどんぐりの大きさにかなり差があることに気付きました。個体差かとおもっていたのですが、葉の形も大きさも違う枯葉がありました。

ミズナラも混じって生えているようです。

すっかり黄葉していました。落ち葉をよく見ると写真のように大きさと形の違う葉が落ちています。木の肌も違います。深く亀裂のあるのがミズナラ、亀裂が浅く少し滑らかなのがコナラのようです。

ちょうどどんぐり拾いの親子に出会いました。どんぐりの種まきの話をするとやってみると言っていました。どんぐりプロジェクトでこんな風に子供たちと一緒に林に行けると良いですね。

林をよく見るとこの前はあまり気がつかなかったことに出会いました。下ばえの草が枯れて常緑のフッキソウがよく目立ちます。ソウといっても草ではありません。木として分類されています。

この穴は何でしょう? 熊の穴ではありません。私の推測では炭焼きがまの跡です。 少し掘ってみれば炭の断片が出てくると思います。(たぶん)

本当に暖かい小春日和。幸せな雑木林の午後です。アメリカではインディアンサマー、しかしこの呼び名は差別表現とか。と、どんぐり村長は教養のあるところを見せずには居れないのでした。

 
1. どんぐりを蒔いてみましょう 3cmほどの深さ
2. そのまま春を待ちます
2~3週間で太い根を出す
3. 春になると芽が出ます
4. 1年目の成長
プランターとポットに蒔いてみました。

ホオノキの種

殻の大きさ14.0×4.5cm

種の大きさ0.8×0.6cm

美しいコナラの黄葉
ミズナラとコナラ
センノキの落ち葉。きれいです。
フッキソウ
これは径3m、深さ1mの穴