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イサム・ノグチ庭園美術館開館10周年記念シンポジウム「イサム・ノグチの遺したもの、未来への贈り物」のご報告

2009/11/18 (Wed) 12:56

こんにちは。学生会員の永谷です。

事務局をお手伝いさせて頂いております。

11月15日に行われた イサム・ノグチ庭園美術館開館10周年記念シンポジウム「イサム・ノグチの遺したもの、未来への贈り物」 に行ってきました!

会場は東京・草月会館。イサム・ノグチさんが手がけた石庭<天国>で有名です。(ちなみに永谷は最初「そうげつ」会館を「くさつき」会館と読んでいました…勉強不足…)

シンポジウムは三部構成で行われました。

第一部は「私から見たイサム・ノグチ」と題され、建築家・川村純一さんのコーディネートのもと、

建築家の磯崎新さん、

写真家・篠山紀信さん、

作家のドウス昌代さん、

洋画家・堂本尚郎さん、

彫刻家の広井力さん、

同じく彫刻家の安田侃さんが目の前に!

そうそうたるメンバーに緊張してしまいましたが、各々のイサムさんとの思い出が、時にジョークを織り交ぜながら和やかに語られ、会場からは笑いがおこった りすることもしばしば。イサムさんとともに時を過ごした方々のお話を聞いていると、イサムさんの人となりが目に浮かぶようでした。

 

昼 休みには、篠山紀信さんが撮影された庭園美術館の写真集とポスターが販売され、たくさんの人が列をなして買い求めていました。さらに、ご本人によるサイン まで…!第一部で語られた撮影秘話を聞いた後だと、なおのこと手にいれたくなってしまいます。(どんなお話がなされたのかは、後ほど!)

 

第二部は「イサム・ノグチに学ぶ」ということで、キュレーターでありミュージアム・コンサルタントである新見隆さんがコーディネーターを務められ、

イサム・ノグチ日本財団の理事をつとめられているジョージ・コーチさん、

グラフィック・デザイナーの佐藤卓さん、

日本大学芸術学部教授芸術研究所長の高橋幸次さん、

建築家の谷口吉生さん、

プロダクト・デザイナーの深沢直人さん、

演出家の宮本亜門さんら、またまたそうそうたるメンバーが壇上に。

第一部とは少し趣を変え、イサム・ノグチの彫刻とはどんなものなのか、イサムさんとのお仕事のエピソードなどを織り交ぜながら語られました。

 

第三部では、「未来への贈り物とは」と題され、イサム・ノグチ日本財団の理事をつとめられている酒井忠康さんが、思想家・新井 奥邃の言葉を引用しながら、イサム・ノグチの根底にどんな思想がありうるのかをお話しされ、最後に、イサム・ノグチの制作パートナーであった和泉正敏さんがご挨拶されました。

シンポジウム後は、美しい“あかり”の灯る石庭<天国>でたくさんの方々がお話しされていました。昼に見たときとはまた違う表情を見せる石庭と“あかり” たち…中に浮いたようなガラスボックスの草月プラザ、レストラン「薔薇」で歓談する人たち、そのガラスに反射する“あかり”のキラキラした光が、不思議で 美しく、本当に<天国>のようでした。

シンポジウムの内容について、わたくし永谷が素人ながらに心に残ったエピソード、勉強になるなあと思い思わずノートにとったエピソードなど、初めて草月会館を訪れた感想なども含めながら、これから何度かに分けてお伝えしていこうと思います。

 

題して「連載・素人だって楽しかった!イサム・ノグチ庭園美術館開館10周年記念シンポジウムエピソード集」!!略して「素人だって楽しかったイサム・ノグチエピソード」!!

 

…怒られませんように…

 

第一部でもお話してくださっていたドウス昌代さんの『イサム・ノグチ~宿命の越境者~』上下巻も手に入れました。これを読みながら、シンポジウムを振り返りつつ、モエレ沼公園をつくったイサム・ノグチがどのような人であったか、探ってみたいと思います。

 

も ちろん素人ですので、いろいろと抜けているところ、間違っているところなどあるかもしれません…そんな時は、ぜひ、教えてください!ブログというツールを 使って、わたしだけではなく、モエレ・ファン・クラブのみんなで、老若男女問わず!モエレ沼公園をつくったイサム・ノグチってどんなひと??というのを知 ることができたらいいな、と思っています。

 

次回からの連載(?)も楽しい雰囲気で書いていけたらいいなあ、とひそかにたくらんでいます。

ではまた!

 

(学生会員 永谷早都実 ながや・さとみ)